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学校生活 2024.10.09
【協育プログラム】「教養の一貫教育 Vol.9 Voix/Voie 詩と音楽の交差するところⅣ 吉増剛造(詩人)✕高橋世織(日本映画大学名誉教授)✕マリリア(歌手)」開催

9/27(金)、日吉協育ホールにおいて、「教養の一貫教育Vol.9 Voix/Voie 詩と音楽の交差するところⅣ」が開催されました。
吉増剛造氏は1960年代から現在まで詩人として最先端を疾走し続けてきましたが、その創作活動は詩作にとどまらず音楽・美術・映像・舞踏などさまざまな領域と切り結んで来ました。学生にとって詩人・吉増剛造が発する言葉はきっと初めて目/耳にする言語であり、今まで用いてきた言語のあり方を再考し、受験等でひととおり学んできた約束事(ノモス)から逸脱する、より豊かな言語の可能性に触れる経験となりました。
日吉協育ホールの柿落とし公演に始まり、各氏とのコラボレーションで続いてきた本シリーズ(2019 井上春生監督作品『幻を見るひと 京都の吉増剛造』、2021 空間現代、2022 大友良英氏、2023 七里圭監督・檜垣智也氏)の掉尾は高橋世織氏とマリリア氏を迎えて行われました。おふたりによって4半世紀前に行われていた「早稲田の教室」と現在の「慶應の教室」とがつながり、時空を超えて往還/同期/螺旋的に回遊する(=Voie)イベントとなりました。
第1部は土方巽の舞踏をめぐる高橋氏と吉増氏の対談が行われ、会場から一貫教育校生をはじめ学部生からも多くの声(=voix)がありました。第2部はマリリア氏による吉増剛造氏の詩作品を中心としたパフォーマンスとなりました。
詩人はこの南三陸の木材を用いた3.11の記憶を襞にもつ日吉協育ホールをもっとも理解し、応答した一人(いちにん)でした。会場には300名を超える多くの学生が集い、吉増剛造氏による5年にわたるシリーズの「卒業」を見届けました。

  大学教養研究センターHP
 https://lib-arts.hc.keio.ac.jp/event/957

 HAPP(慶應義塾大学教養研究センター日吉行事企画委員会) HP
 https://happ.hc.keio.ac.jp/event/202407/


教養の一貫教育2024 ポスター PDF.jpg

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