
塾高での最初の一年が過ぎました。感じるのは、ますます学びたいということです。塾高生の知的好奇心に答えるために、もっと勉強したい。センスのいい彼らには付け焼刃ではすぐに見抜かれてしまいます。どうしたら彼らの心に響かせることができるのか、直面させられ続けています。
社会科の教員になるにあたって、「自由」とはどういうことかを伝えたいと思っておりました。人間には多くの様々な制約がありますが、にもかかわらず本質的には自由な存在であり、その自由には責任が必然的に伴います。社会制度としての個人の自由にも、結果責任が伴わねばなりません。このような自由民主主義の前提を知ることが、複雑な現代社会を理解する第一歩であろうと思います。社会制度を考えることにおいてだけでなく人生においても、自分は何ができるのか(自由)、そして何をなすべきなのか(責任)を高校生活の中で探求して欲しいと考えておりました。
しかし、自由の伝統が受け継がれているこの学校では、教えられずともそれが実践されているように思います。個性豊かな仲間たちの中で、自分にできることを知り、自分の目標へ向かって努力をしています。わざわざ言葉で説明されるまでもないのではないか。どうやって彼らのその努力を促すことができるか、私も現在模索している最中です。
担当教科:社会科 新井 信之 [2010年10月掲載]